<   2008年10月   >
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サークル名

作品内容

時は現代より少し先の話、機械化が進み、人の仕事は肉体より頭脳を使用した仕事が多くなっていた。
現代人は身体よりも、精神面でのメディカルケアを必要とする時代になる。
需要は供給の増加を生み、メンタルカウンセリングには優れた医者が多くなった。
家庭内のストレス、仕事に対するストレス、子育て、友達、
男女など、さまざまなストレスに対する治療法が派生し
医師の数と技術はそれに伴い多様化し続けた。
そんなカウンセラー達でも手に負えない患者が居る。それがランクS。
普段の生活では全く問題ないのだが、一度心のタガが外れると、躁鬱状態になったり、
視界に有るものを破壊したい衝動に駆られたり、自殺を図ったり、
など手に負えなくなる危険な状態になる人間の事だ。
異常性二重人格に近いこの症状は、治療する医師たちにも危険が及ぶ事から
扱いが非常に困難とされ、平均完治率は1%を下回っていた。
メディカルカウンセリングの世界では嫌われ、隔離の対象として扱われていた。
しかしそんな中、ランクS患者のみを専門にするサイコセラピストが現れる。
彼の名は五月雨 樹(さみだれ いつき)、
その独特で異端な治療法からヒュプノティスト(Hypnotist)と呼ばれていた。
驚くべき治療法
『強力な催眠によって対象者の全ての記憶と潜在能力を封印し、
同様に催眠効果によって新たな性格に調教する』
ヒュプノティストと呼ばれる所以は、彼が精神科医であると同時に、
強力な催眠術を操る事ができる その二面性によるものだった。
あまりにも奇抜、そして和を嫌い、孤独を好むその性格から、
異端中の異端とされた男の、ランクSの治療実績、実に99%
過去の性格を捨ててまで治ろうとする者は少なかったが、
それでも世界中から彼の元に治療を依頼する患者は耐えない。
そんな彼の元に、日本から一組の家族が訪れた。
患者の名は春川 伊織(はるかわ・いおり)。
大人しく、今時では中々お目にかかれない、優しさを持ち、周囲や相手に対し気の利く少女だった。
両親達は治療費にしては法外な金を積んだうえで“伊織を消してくれたなら”どんな性格になっても良い、
二週間後に引き取りに来る、といって彼女と彼女専属のメイド、真由美(まゆみ)を置いてゆく。
彼女の隠された恐るべき人格とは?
彼は伊織をどんな性格に変えてゆくのか?
真由美、助手として治療のヘルプをする看護士、沢渡 加奈。そして主人公。
三人は伊織の治療を成功に導く事ができるのか
今、一大サイコカウンセリングが始まろうとしている。

◆キャラクター紹介
春川 伊織(はるかわ・いおり)
今時珍しい、“男性を立て、女の自分は惚れた男に尽くす”という大和撫子。
思いやりと人間愛に溢れ、周囲の人間に気がまわる心優しい少女
カオリの存在は漠然と気付いている。
だが、夢にしてはリアルな現象だという程度の認識で、
どういったタイミングでカオリが表面化するのか、とかそういったタイミングに関しては一切不明。

桧山 真由美(ひやま・まゆみ)
無口で冷静なメイド。
伊織が幼少の時から彼女の周囲の世話をしており、伊織の両親よりも深く
(恐らく“他人”の中では世界の誰よりも)伊織という少女を“知っている”
裏人格“カオリ”を作った切欠は彼女自身が幼少の頃、
伊織の両親が居ぬ間に伊織に激しい暴力を振るっていた事が原因。
“カオリ”の発現で虐待はしなくなり、逆に二人きりの時にカオリの手によって
様々な暴力を受けており、自分の行いに激しい後悔をしているが、
それを結局伊織の両親に伝える事が出来ないまま、ここまでやってきてしまった。
本能は後天的なマゾヒストだが、表面上の性格はサディスト。

沢渡 加奈(さわたり・かな)
樹が雇っているフリーランスの看護士。
明るい性格で、無機質になりがちな樹のオフィス笑顔を咲かせる安らぎの対象。
誰にでも優しく接する事ができ、底抜けに明るい。

ジャンル

価格

2520円