<   2009年9月   >
ゲーム 趣味

D+VINE[LUV]

サークル名

作品内容

世界には、ひとつの伝説がある。
それは、かつて地上に存在したと言われる古代文明の伝説……。
遥か昔、人々は精霊から、ある力を授かったと言われている。
それが、『魔法』と言う力。
その強大な力は、人々に豊かな暮らしをもたらした。
そうして人々が築き上げたのが、魔法文明『旧世界』だった。
それはまさに、人類の繁栄が頂点を迎えていた時代でもあった。
かくして、人々は精霊の加護のもと、永く平和な時を過ごしていた。
……だが、その繁栄も永久には続かなかった。
いつの頃からか、精霊たちは人々の前から次第に姿を消していった。
そして、精霊たちの加護を失った人々の文明は急速に衰え……やがて時の流れとともに、いつしか失われてしまった……。
それは、『旧世界』と呼ばれる時代……今はもう失われた文明の伝説だ。

そして、永い時が流れた……。

伝説となってしまった古代の文明、それも、本当にあるのかどうか分からない様なモノに
興味を示す人は少なかった。
彼らにとっては、そんな事よりも日々の暮しで精一杯だった。
古代遺跡の発掘(あるいは盗掘)なんて、よほどのヒマ人か、酔狂な輩の、
一種の道楽のようなものだろう……ごく普通に暮らす人々の認識は、その程度でしかなかった。
そして、数多くの冒険者(ヒマ人)たちが探し求めた古代文明の財宝、
『旧世界の遺産』も、ついに発見されることは無かった。
やがて、冒険者たちも次第に姿を消していった……。

しかし、ここにも一人、そんなヒマ人がいた。
青年の名はハイド。
冒険者となって数年……大陸じゅうの遺跡を旅して回っている。
それもこれも、失われた『旧世界』の財宝を見つけるためだ。
……しかし、未だ何の成果も見つけられずにいた。

そんな中、ハイドは『アーヴィル』と言う街を訪れていた。
大陸でも辺境に位置する、小さな街だ。
アーヴィルには、古くから一つの洞窟がある。
街の人たちは、モンスターの棲みつくこの洞窟を恐れ、決して近付こうとはしなかった。
……が、最近になって、この洞窟の中から古代の遺跡らしきものが見つかったと言うのだ。
そうしてハイドは、アーヴィルの洞窟へと足を踏み入れる事となった。

しかし……彼がそこで見たものは、財宝でも何でもなく……。

止まっていた『旧世界』の時間が、今、ゆっくりと動き始めた……。

価格

2500円